捏造新聞

ただし朝日新聞ではない。

いや、そうじゃない。「VIVANT」が海外で大コケの理由。

最近は、わからないことだらけである。

今朝もネットのニュースでTBS系連続ドラマ「VIVANT」が海外で大コケして大赤字と書かれていたのだが、当たり前の結果ではないか。私にとってあのドラマは、好きな俳優がたくさん出ているだけのドラマだった。あとは、「砂漠のロケは大変だろうなあ」という感想のみである。

洞窟のなかで少女が回復するのを待つだけのシーンが続いたときは、退屈すぎて怒りすら覚えた。

日本では随分とSNSを中心に盛り上がっていたそうだし、それを常にメディアが取り上げていたのだが、私にはヤラセにしか思えなかった。

私の感覚がおかしいのかと思ったのだが、クレオパトラ似の妻の意見も、近所の猪八戒似の爺さんやオッパイだけ峰不二子似のデザイナーの評価も、やっぱり「面白くない」とのことだった。前作の福山雅治主演の「ラストマン」や「半沢直樹」とは雲泥の差だったと思う。

視聴率は高かったそうで、なぜ多くの日本人がチャンネルを合わせたのかがわからない。もちろん私も見た一人なのだが、惰性で見ていただけだった。

あれだけ有名俳優を使えば、それだけで注目されるし、「半沢直樹」のディレクターや脚本家が担当となれば、期待値も上がる。まあ、ただそれだけのドラマだったのかも知れない。

記事は、「海外の視聴者はサスペンスやアクションの中にも、濃密な“ラブ”要素を求める傾向があり、『VIVANT』の苦戦に繋がっているのではないでしょうか」などと解説しているのだが、いやいやいや、単に面白くなかっただけだ。

正しい評価がされなければ、「海外と日本の視聴者の差である」と勘違いが続いてしまう可能性がある。それでは、せっかくの失敗を活かすことができないのだ。

私のようなアホの坂田似のジジイではなく、きちんと名のある人が「VIVANTは、あまり面白くなかった。58点!」とか言ってくれないと、業界人の勘違いが続きそうで何やら怖いのである。