捏造新聞

ただし朝日新聞ではない。

東大前ジョーカーの悲劇

「ほお、なんか格好いいではないか」と最初は思った。東大前ジョーカーというネーミングである。東大前で受験生ら3人を刺して殺人未遂の罪で逮捕され、そう呼ばれるようになったらしい。その男の経歴がまとめサイトに載っていたのだが、こんなの晒されたら恥ずかしいだろうなあ。ちょっと気の毒なのだ。中学3年で学年で10番以内に入って、自分は勉強ができると傲慢になり、県外の進学校を受験して不合格になってプライドが傷つき、東京大学理科三類を目指してプライドの回復を図るも徐々に成績は低下。志望先を変えろと勧められて絶望し自殺を試みるがそれにも失敗し、とうとう東大前で受験生を刺したのだという。まあ、中学での学年10位以内で人を見下すというのは勘違いがひどすぎるな。特に勉強しなくても学年トップを楽々取れるくらいでないと、学力で人より秀でることなど無理なのだ。普通の知力の持ち主なら、100人中一番は、努力のしようで取れる可能性はある。1,000人中一番、10,000人中一番が取れるのが本当に学力で抜きん出ることのできる人間と言えるのである。レベルが全然違う。野球選手でも同じだ。甲子園常連校でレギュラーでも、ほとんどの選手はプロになれないのだ。この男、「偏差値がすべてじゃない」と諭す両親に対し、「○○大卒の人に言われたくない」などと反論していたそうで、ここまで来ると元々性格に問題がある人物だったのだろう。親の金で食わせてもらっているのに、その親を侮辱できるという一点で、底抜けの馬鹿者である。未成年だったことから名前は出ていないが、前科者になることは確実。高校2年の時に事件を起こしたらしいから、最終学歴は高卒ですらない。多少成績が良くても、それに驕るようになったら最悪の道を辿るという例である。ああ、ず~っと成績が悪くてよかった、と普通の馬鹿者の私は思った。