捏造新聞

ただし朝日新聞ではない。

「24時間テレビ」に感動する人がいるという驚き

え~っ、そうなのか!? 私は、ニュースサイトを見ていて驚いたのだ。「24時間テレビ」で日本テレビ系列局の幹部が、その寄付金を着服していた事件である。

まあ、その事件自体には驚かなかった。どんな組織にもおかしな奴はいるのである。テレビ局に勤めている連中など、おそらく一般人よりもモラルは低いのではないか。起きて当たり前なのだ。おそらく表に出ていない着服や横領は山ほどあるはずだ。

私が驚いたのは、その事件に対する一般人の声に対してである。14年前から寄付していたという男性が、こんなことを言っていたらしい。

「24時間テレビは感動もありますし、涙も流したりとか、頑張れよという意識もあるんですけども、そういうのが全部なんか踏みにじられたというか、裏ではそういうことをしているのかなみたいな感じで、やっぱり切ないっていうかね、悔しい思いが今すごい沸々としてきますね。自分の色々な欲望とかっていうことに全部使っているわけですから、怒りと残念と悔しさと…ありますね」

いやいやいや、あの番組は、一から十までうさんくささでできているではないか。感動!? 涙!? それは断固としてあり得ない。私などは、たまに間違えてチャンネルを合わせてしまった時など、気持ち悪さが尻の穴から脳天に突き抜けて、思わず背筋をブルブルと震わせ、「怨霊退散怨霊退散! オンアビラウンケンソワカ!」と呪文を唱えているのである。

まあ、感動する場面は人それぞれだし、その人のバックグラウンドによるものも大きいのだろうが、あの番組で涙するというのは、感動センサーが少々甘すぎるのではないか。

もしかすると、この男性がテレビ局の仕込みだったりする可能性もあり得るのだが、実在するとして、もう少しテレビ番組に対してシビアな眼を持っていただきたいのである。そもそもあの番組を「チャリティー番組」と認識している人が多いようだが、間違いなくあれは「バラエティ番組」なのだ。

出演者にギャラは払っているし、CM料金も発生しているし、テレビ局や広告代理店、タレント事務所にとってはおいしい番組なのだ。要するにビジネスなのである。もちろん私は、それを否定するものではない。例えチャリティー番組ではなくても、集まった金を役立てている以上は十分にアリだと思うし、偽善とまでは言えない。

だが、私は、貯金箱を手にして行列を作り、ニコニコしながらテレビカメラに映る人たちを見ると、思わず(以下問題がある表現のため246文字削除)。

いいですか、皆さん。寄付をするのなら、きちんとした組織に寄付した方がいい。前述の男性は、障害者の弟がいるらしいが、だったら障害者支援をやっているNPO法人にでも寄付するのがいいのではないか。自分の出した金が「日テレのスロット代」になるなど、最悪の寄付行為である。私なら一生、日テレを見ないだろう。

で、念のために日テレの人気番組を確認してみたのだが、1位の「ザ ! 鉄腕 ! DASH !!」も2位の「世界の果てまでイッテQ !」も一度も見たことがない。20位までで見たことがあるのは12位の「名探偵コナン」だけだった。

日テレは、とっくに私から見放されていたのだ。うん、日テレ最後の日は近いぞ。必ずや近いうちに崩壊するであろう。私は、「ジッちゃんの名にかけて~」と決め台詞を言ったのだが、これはちょっと違うような気がするな。まあ、どうでもいいか。