捏造新聞

ただし朝日新聞ではない。

そろそろ簡単に傷つくのやめませんか?

 

私なんてね、ハゲてますからね。傷つこうと思えば、いくらでも傷つくことができるんです。世の中、無神経なやつがいっぱいですからね。こうして「ハゲ」と書くたびに、涙が滝のように流れているのですよ。まあ、嘘だけど。

さて、香川県で女性やLGBT、障害者に対する啓蒙ポスターが作られて炎上しているらしい。見てみたんだが、確かにちょっと気持ち悪い。これを放っておくと、脳天気かつ馬鹿な白人たちが作り上げたポリコレになるのである。

例えば、女性社長に対して「家事しながら社長なんてほんとすごいよ」というのは、相手を傷つけるんだそうだ。外国人に対して「上手におはしでうどん食べるのね」も同様である。障害者に対して「お一人で遠いところすみません。大変だったでしょう」もダメだし、性同一性障害に対して「男女どっちの気持ちもわかるんじゃないん」と聞くのもアウトである。

まあ、最後のやつは意味がわからないが。心が女性なら女性の気持ちしかわからないに決まっているではないか。両性具有で男女両方の心を持つ相手なら成立するかも知れないが。ああ、そう言えば「マジンガーZ」にアシュラ男爵という左半身が女性で右半身が男性というキャラクターがいたなあ。そうか、アシュラ男爵に対してのセリフなんだな。

本来こうしたポスターが言うべきことは、「相手を特別視するのはやめよう」だと思う。障害者であろうがLGBTであろうが、それを意識して気を遣う必要はないと言うことである。他の人と同様に扱えと言うことである。気を遣えば、それが逆に作用して相手が傷つくことがあるのだ。

そうなると「なにげない一言で、傷つく人がいます」というスタンス自体、相手を特別視しているから出てくるものに他ならず、従って、このポスター自体が配慮が足りないということになりはしないか?

例えば、ここに「髪の毛がなくて散髪代が節約できますね」とか「暗い夜道はピカピカのお前のハゲが役に立つのさ」などと書いてあって、そう言われた百田尚樹の悲しげな笑顔がビジュアルだったら、日本全国のハゲはどう思うだろうか。「ああ、ハゲに気を遣ってくれてうれしい!」などと感激するとでも言うのか!? い~や、そんなことは決してあるまい。

そんなポスターが目の前にあったらビリビリに破いてやるっ、と私は強く思ったのだった。