捏造新聞

ただし朝日新聞ではない。

デヴィ夫人の弱々しさ

私のようにいつもペコペコしている人間なら、世間に叩かれて謝るのは不思議でも何でもないんだが、なぜ普段偉そうに意見しているデヴィ夫人のような人が軽々と謝ってしまうのか。以前、彼女が「ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた。昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である」とTweetしたときには、さすがにその論点のズレに首をひねったのだが、まあ、それも個人的な意見のひとつである。加齢のせいで論点のズレに気づいていないのかも知れない。ところが今になって「過日 私はジャニー喜多川氏について庇護する発言をXに表明致しましたが、様々な報道で私の全く知らない喜多川氏の愚行を知り、驚きと共におぞましく感じました。以前の発言を撤回させていただくと共に、私の発言により傷ついた方、怒りを覚えた方に心より申し訳なく思います」と前言を翻したのである。いやあ、私の美学からするとひどく不細工に思える。私としては、「極めて醜悪かつ恥さらしな犯罪者であっても、それでも私はジャニー喜多川氏を庇護します」と言って欲しかったのだ。この手の反応で見事だったのは、筒井康隆氏くらいだな。「長嶺大使がまた韓国に行く。慰安婦像を容認したことになってしまった。あの少女は可愛いから、皆で前まで行って射精し、ザーメンまみれにして来よう」とTweetし、当然韓国を中心に大炎上したのだが、それを受けてのTweetが「前の日碌を読み返したが、なるほどこれはひどい。こんなひどいことを書く作家の作品など読んではいけない」である。彼は、デヴィ夫人のように謝罪はしないのだ。私は、この発言だけで筒井康隆氏を尊敬するものであるが、う~ん、確かに「ザーメンまみれ」という表現は、ちょっと下品に過ぎるなあとも思うのである。