捏造新聞

ただし朝日新聞ではない。

猿之助さんの功罪


今、「岸辺露伴は動かない」というNHKのドラマを見ている。猿之助さんが5話と6話に出ていて、販売中止になるのだそうだ。Amazon Prime Videoでやっているのは知っていたのだが、さほど興味はわかず、これまでスルーしていた。NHKで販売中止だから、Amazonでも視聴中止になるとは思えないのだが、そうなる可能性もゼロではない。中止になれば見なかったことを後悔するはずで、だから見ることにしたのだ。いやあ、なかなか面白い。いや、かなり面白いと言い切ってもいいだろう。一つだけガクッとなった点があって、それは私がよく使う「可能性がゼロでない限りは起こりうる」という意味のセリフを岸辺露伴が言っていたことだ。「これからは使えないではないか」とショックを受けたのだが、まあ、気がついてよかった。回りに「なにこの爺さん、岸辺露伴の真似? 恥ずかしい人」などと思われるかも知れないのである。猿之助さんが今の状況にならなければ、この面白いドラマとも未接点のままだったろうし、このセリフも知らないままだった。よく逮捕されてくれたものだと一瞬思いかけたのだが、いや、そんなことを考えるのは人としていかがなものか。一瞬でも思いかけたことに対し、私は少し反省したのである。