捏造新聞

ただし朝日新聞ではない。

ああ、大変だ。バルミューダフォンが9,800円!?

 

「ああ、トースターならバルミューダがオシャレでいいんじゃないの」とすかしたデザイナーに言われたとき、私は「バミューダトライアングル」しか思い浮かばなかった。だが、今は、違うのだ。バルミューダフォンのことは、ジジイの私だって知っている。あれは、面白かったなあ。背面が曲面だから、机の上に置いて操作しようとすると、クルリと一回転するのだ。思わず「9.9点!」と得点表を出しそうになるのである。それよりも記憶に残っているのは、社長のメッセージだ。「(前略)人々にとって重要な芸術的な価値を付与することができたのは、彼だけだったのだと思います。このテキストの最後に。彼に最大の敬意を表します。故・スティーブ・ジョブズ氏に」。人の思い入れを笑うのは避けるべきだが、過剰に思いを語ることは、やはり恥ずかしいことなのだ。せめてバルミューダフォンの出来がよければ見逃してもらえたと思うのだが、あの出来じゃあなあ。ブランドイメージのメッキがはげて、バルミューダの株価は暴落した。最近では、バルミューダフォンもヨドバシアキバで9,800円で売っているらしい。記念に欲しいのだが、1,980円になるまで待とうと思う。